教員採用試験  内容

教員採用試験(正式名称:教員採用候補者選考試験)の試験内容について

 

教員採用試験は,公立学校の教員を採用するため、文部科学省が管轄しており、各都道府県で毎年実施しています。試験日時が重なっていなければ自分が希望する複数の都道府県を受験(併願)することができます。

 

さて試験内容ですが,大きく分けて筆記試験と実技試験の2つあります。

 

今回は筆記試験について紹介していきます。

 

[筆記試験]

 1,一般教養

2,教職教養

3,専門教養

4,論文試験

 

 

 

「筆記試験」

1,一般教養

 一般教養とは「中学校~高校までに学校で習得した知識」のことです。

 内容は以下の通りです。

 

①社会科学:日本史,地理,世界史等

②人文科学:国語,英語,美術,音楽等

③自然科学:数学,物理,生物等    

 

特徴

・試験科目が多い

・世界史や物理など高校で選択していなかった科目も出題される

・他の受験生と差がつけやすい

 

2,教職教養

教職教養とは「教員として働く上で必要な知識」のことです。

内容は以下の通りです。

 

1,教育原理

2,教育法規

3,教育心理

4,教育史

5,教育時事

 

特徴

・出題数が多い

・平均点が高い

・大学で初めて知る知識が多い

 

専門教養

専門教養とは「教員となって,指導する教科に関する知識」のことです。

内容は以下の通りです。

 

小学校の場合 国語,算数,社会,理科,外国語等

中学校の場合

社会 日本史,世界史,政治,経済,倫理,地理等

国語 現代文,古文,漢文等

 

特徴

・中学校,高校で勉強を頑張った人に有利

・他の試験に比べ配点が高い傾向がある

・指導要領の読み込みが必要な地域もある

 

4,論文試験

論文試験とは「教育関連の知識」及び「文章力」のことです。

内容は以下の通りです。

 

出題された教育関連のテーマをもとに字数制限を守りながら,キーワードの説明,それに対する自分の考えを述べる。

 

特徴

 ・教職教養や各自治体の教育指針などを把握しておかないと,難しい

・文章力がないと厳しい

・人格が適正かどうかもチェックされるため,表現の仕方に気をつける必要がある

 

今回は筆記試験について紹介しました。範囲が広いため早くから試験勉強に取り組むと,後々楽になると思います。